建設現場やリフォームの現場でよく耳にする「職人」という言葉。
そして最近注目を集めている「多能工」。この二つの働き方、具体的にどう違うのかご存知ですか?
今回は、それぞれの特徴と、なぜ今多能工が求められているのかを分かりやすく解説します!

1. 「職人」は専門性を極めたスペシャリスト!私たちが一般的にイメージする「職人」とは、一つの分野の専門技術に特化した技術者のことを指します。このタイプの職人は「単能工(たんのうこう)」とも呼ばれます。

特徴: 詳細
専門性: 一つの技術を突き詰めている (例:大工、左官、電気工事士など)
技術レベル: その分野において、高い品質と深いノウハウを持つ
作業範囲 :自分の専門分野の作業のみを行う
メリット :品質の高さと、専門分野における経験値の豊富さが強み

まさに「餅は餅屋」という言葉が示す通り、その道のエキスパートとして、揺るぎない技術を提供してくれます。

2. 「多能工」は複数のスキルを操るマルチプレイヤー!一方、「多能工(たのうこう)」とは、名前の通り複数の異なる技能を身につけ、一人で幅広い作業をこなせる技術者のことです。「マルチスキル」とも呼ばれます。

特徴: 詳細
専門性: 複数の技術を習得している (例:クロス張り、床張り、簡単な塗装と補修など)
技術レベル: それぞれの作業を一定水準以上でこなせる
作業範囲: 専門分野をまたいだ複数の作業を一貫して担当する
メリット: 工期の短縮やコスト削減、職人の手配・調整の効率化に貢献

多能工は、現場の状況に応じて柔軟に対応できるため、特に人手不足が課題となっている現代の建設・リフォーム業界でニーズが高まっています。

3. 最大の違いは「守備範囲」の広さ!職人と多能工の決定的な違いは、ズバリその「守備範囲」の広さです。
職人(単能工): 一点集中型。深く狭い範囲で最高のパフォーマンスを発揮。
多能工: 🏹 広域対応型。広く浅い(または中程度の深さの)範囲で、多くの作業をカバー。
例えば、リフォーム工事の場合作業内容

作業内容: 職人(単能工)の場合 多能工の場合
フローリング張り替え: 大工さんを呼ぶ 多能工が対応
クロスの張り替え: 内装屋さんを呼ぶ 多能工が対応
簡単な補修: 補修の専門家を呼ぶ 多能工が対応

多能工であれば、複数の工程を一人で対応できるため、職人ごとの待ち時間や段取りの調整といった無駄が大幅に削減されます。

◯まとめ:どちらが優れているわけではない!職人も多能工も、現場にとっては欠かせない大切な存在です。
「とことん品質にこだわりたい!」 → 専門性の高い職人に依頼するのがベスト。
「コストを抑えたい、工期を短くしたい!」 → 多能工に一括で依頼するのが効果的。

それぞれの強みを理解し、現場の状況や求めるものに応じて、適した技術者に依頼することが成功の鍵となります。
どちらの働き方も、未来の建設・リフォーム業界を支える重要な担い手であることに変わりはありません。

 

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