この業界で働いていれば、きっと一度は耳にしたことがあるであろう「1人親方」という言葉。
しっかりと意味を理解している人もいれば、なんとなく分かってるって人もいると思います。なんとなく分かっている方も、実はよく分かっていない方も、なかなか調べるまでには至らないと思いますので私が代わりに調べてみました!
1人親方とは・・・建設業などで労働者を雇用せずに自分自身と家族などだけで事業を行う事業主のこと。
ここまでは、「知ってる知ってる」って人も多いでしょう。
ただ、それより先を深掘りしてみましょう。
2019年の古いデータにはなりますが、1人親方である建設技能者の数は「約51万人」と言われており、建設技能者全体の15.6%を占めるそうです。結構いるんだなという印象。
建設業の例でいえば、職人には4つの職階がある(見習い・職人・一人親方・親方)
職人が独立し、職人を雇入れ、企業としての体裁を構えている段階(法人成りしている)が親方で、単に技術に習熟しているだけでなく、会社を経営し、工事を差配するといったマネジメント業務をこなすことが求められる。
一人親方は、親方のひとつ手前の段階である。
職人として一人前になったのち、親方の元から独立した段階が一人親方と呼ばれ、独立はしても自身の職人はまだ抱えていない状態のこと。
同じ建築現場の中で、どこかの企業に雇われて働くことと、1人親方として働くことと何が違うのか。
①労務管理の点で言えば、一人親方は労働基準法上の「労働者」としてみなされない。
※労働者とは、事業又は事務所に使用される者で、賃金を支払われる者をいう
②一人親方が顧客から受け取る「報酬」は「労働の対象」ではなく「仕事の完成」に対して支払われる。
※実態としてはそうではなく、労働者と全く変わらないことも多い
③一人親方の場合、顧客との契約金額が極端に言えば全て自分の収入となり、金額の交渉から、その仕事を受ける受けないや仕事の進め方まで、ある程度の範囲は自分で決められることも多い。
※②同様、実態としては報酬が出来高制ではなく、日給月給制で支払われていることも多い
④通勤途上や作業中に怪我をした場合の補償
⑤加入する年金や健康保険の種類
分かりやすいところで、ざっくりと分けるとこんな感じかと思います。
次回のブログ担当の際は、一人親方にも大きく関係のある「インボイス」について取り上げようと思います。