冬の入浴に潜む危険!「ヒートショック」から命を守る
今年も冬がやってきました。寒い日には温かいお風呂が格別ですが、実はこの「入浴」こそが、冬場に最も注意すべき健康リスクの一つ、ヒートショックが起こりやすい場面なのです。
ヒートショックとは、急激な温度変化に体がさらされることで血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中など、命に関わる重篤な疾患を引き起こす現象です。
年間で約19,000人もの方が入浴中に亡くなっているという報告もあり、これは交通事故による死亡者数を大きく上回ります。あなたや大切なご家族を守るため、ヒートショックの知識と対策を身につけましょう。
ヒートショックのメカニズム
ヒートショックは、主に以下の2段階の急激な血圧変動によって引き起こされます。
1. 【寒い場所 → 暖かい場所】血圧上昇! 寒い脱衣所から熱い湯船に入る前、血管は寒さで収縮し血圧が急激に上がります。
2. 【入浴中】血圧急降下! 熱い湯(特に42℃以上)に浸かると、血管が急に広がり、血圧が大幅に下がります。 ➡️ この急降下により、めまいや失神(立ちくらみ)が起こり、溺れてしまうリスクが高まります。
今日からできる!ヒートショックを防ぐ簡単予防策 3選
ヒートショックを防ぐポイントは「温度差をなくす」ことと「体に負担をかけない入浴法」です。
1. 脱衣所と浴室を暖めておく
リビングと浴室・脱衣所の温度差が10℃以上あると危険です。
2. 入浴時は「ぬるめ・短め」を意識する
湯温と時間に気を配るだけで、体に与える負担を大きく減らせます。
3. 入浴前後の「水分補給」を忘れずに
入浴中は汗で脱水が進みます。脱水は血液をドロドロにし、血栓ができやすい状態を作ってしまうため危険です。
コップ1杯の水分補給(水やお茶など)を、入浴前と入浴後に必ず行いましょう。
こんな時は特に注意が必要です!
以下の状況での入浴は、ヒートショックや突然死のリスクが高まるため、控えるか、家族に見守ってもらいましょう。
• 食後すぐ(食後1時間以内)
• 飲酒後(アルコールが抜けるまで)
• 体調が悪い時や睡眠薬服用後
これから寒い日が続きますが体調管理を徹底していただき健康に意識して生活をしていきましょう。















