先日、現場OJTにて『インサート金具』の墨出し、取付け作業の指導をおこないました。インサート金具とは、コンクリートの建物の天井面から配管や配線、天井仕上面の石膏ボードを貼るための軽量鉄骨(LGS)などを吊り下げるために、コンクリート天井に設置した雌ねじの金具です。
施工方法は2パターンあり、ひとつめはコンクリート天井にドリルで穴を開け、アンカーなどを打ち付け設置する『後打ち施工法』と呼ばれる工法です。

今回、現場OJTにて指導したのは、コンクリート打設をおこなう前の躯体工事の段階で床(スラブ)型枠に雌ねじのインサート金具を打ち込むもうひとつの工法『先打ち施工法』です。この工事は、前回の工事日記にてご紹介したスリーブ工事と同じタイミングでおこないます。先打ちで施工するため、吊り込んだ対象物の荷重によっての抜け落ちの心配が無く、また、ドリルにてコンクリート天井に穴を開ける必要が無いためコンクリート天井の強度を低下させることもありません。

現場OJTでは躯体工事に関する様々な技術を指導しています。